執筆ポリシー†
ここでは、川俣晶が書くC言語関係の解説原稿をどのようなポリシーで記述しているかを説明します。ただし、古い原稿ではこのポリシー通りではないものがあります。
主要なポリシー†
- C言語を時代遅れと考えない (OOPをC言語よりも進歩しているとは見なさない)
- 正しいC言語の根拠はC99にあると見なす (具体的にはプログラム言語C JIS X 3010:2003を基準とする)
- しかし、特定処理系、特定環境に依存したコーディングを否定しない
- 既存の多くのソースコードに見られる記述は、特に明瞭な不都合が発見されたものを除き、全て「誤りではない」と見なす
明確に否定するもの†
- 正しい唯一のコーディングスタイルが存在する (そんなものは実際には存在しない)
- 「今やOOPを使いこなす賢い僕は、時代遅れのC言語ぐらい分かっていて当然だ」という賢いつもりの僕たち (このタイプの者達は突っ込んでいくとたいてい知識の不正確さを露呈する)
- 他の処理系、他の環境で動作しないコードを書いてはいけない (処理系依存の多いC言語でそれは無駄が多く不可能に近い要求)
- セキュアではないコードを絶対に許してはならない (100%の安全は理論的にあり得ない上、さしてリスクの高くない問題にまで熱心に取り組むことは、時間やコストの負担を過剰に高めて実際には実行不可能にさせる)
敬意を払う相手†
- 実際に手を動かして社会や製品を支えるコードを書いている人
敬意を払わない相手†
- コードを書くより能書きを語る人
- サンプルソース程度の短いソースしか書かない人